抽象画家 野口義哉インタビューより抜粋

絵を描くとはどういうことですか?

絵を描いていないと心身が重くなってくることがあります。しかし、制作している時には心身ともに解放され、喜びと楽しみと共に心身が軽くなる経験をします。
画版と向き合い続け、何ヶ月も描けないという苦しい時間が続くこともよくあります。描ける時というのは、描けない時と描けない時のほんの少しの間ですので、少なくとも時間が解決してくれると信じ、前向きに向き合うようにしています。
そうして作品が完成した時は嬉しく、そして感謝の気持ちを抱けるようになります。この体験が絵を描くというモチベーションにもなってるのかもしれません。

なぜ様々な技法に取り組もうと思ったのですか?

様々な画材をミックスすること自体が面白いですし、何より表現の幅をグンと広げることができます。何にも囚われないように意識しながら、様々な技法にチャレンジしています。画材の質もどんどん良くなり、簡単に融合させる事ができるようにもなって来ています。色々な技法の境目がなくなって来ているのかもしれません。

今後の展望は?

これまで通り、いやそれ以上に表現を追い続けていく事が出来れば、もうそれ以上望むものは何もありません。

また、個展の要望があれば積極的に開催していきたいと思います。

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